ハニー*トラブル~君の彼氏はつらいよ~



なんとか、昼休み中に反省文を書き終えて、西田に提出すると、今朝の遅刻は許された。


まぁ、このまま遅刻が続いたら親呼ぶって言われたけどなっ! 俺、遅刻なんか昨日と今日しかしてねぇのに!


「よう、朝陽! 指導室での飯はうまかったか?」


空の弁当箱と、筆記用具を持って教室に戻ると、やけに明るい声が俺にかかった。

うん、誰だかわかってるから振り向かなくてもいいよな。


「啓太……嫌味か」

「まぁまぁ、俺なんか結子と二人きりだぜ。あいつすげー俺のおかずぬすむんだけど」


俺の目の前で携帯をいじるツジは、なんか文句あるのかとばかりに俺の後ろにいる啓太を鋭く睨み付ける。


……ツジ、お前、それじゃあ啓太は気づいてくれねぇぞ。こいつ、本当にびっくりするほど鈍感だからな


そう思いながら、自分の席について突っ伏すると大きくため息をついた。


「……そーいやさぁ」


なんか啓太の声聞こえるけど無視していいかな。いいよな。俺、疲れてるし、啓太の相手はたぶんツジがしてくれるよな。


「おい、寝るなよ! せっかくいいこと教えてやろうと思ったのに」


啓太が言うことなんて毎回大したことじゃないけど、その言葉に顔をあげると、思ったより至近距離に啓太がいて椅子ごと後ずさった。


「近っ!」

「はは、わりー」


俺の言葉に一瞬きょとんとしてから、すぐに笑顔を浮かべる啓太。


……絶対に悪いと思ってないなこいつ。


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