○○するお話【中編つめあわせ】
「麗の話ならなんでも聞きたい」
麗の優しさにチリチリと胸の奥がまた少し焼けていく痛みを感じながら、表面では笑って麗の髪に手を伸ばした。
ふわりとした柔らかい癖毛が気持ちよく指先に絡む。
「綺麗な色の髪だよなー。触り心地もいいし」
「カイジさんの髪は真っ黒ですね。固くて指がチクチクします」
麗の口元に、ほんのわずか浮かぶ笑み。
それを嬉しいと、愛しいと思う事は。命を奪われるほどにイケナイ事なんだろうか。
今まで誰も異を唱えなかったのかよ、と、たいそう聞き分けのよかったらしい吸血鬼たちを呪いたくなった。