○○するお話【中編つめあわせ】


「林、これ食えば。シーチキンの缶詰あるから、ツナサラダにできんだろ」

袋をべりっと開けながら言うと、林が「マジで。ラッキー」と、コンビニに行こうとして上げていた腰を下ろす。

凛には届かない吊り戸を開けると、すぐにみっつ入りの缶詰を発見してそれを手に取って……その横に、コンソメと片栗粉が置いてある事に気付いた。

どっかで見た組み合わせだなと考えて、そういや一週間くらい前に出しっぱなしになってて注意したっけと思う。

ああ、そっか……届かなかったから俺に頼もうとしてたのか。
だったらそう言やいいのに。

吊り戸を閉め、缶詰のひとつを開けカット野菜の上に豪快に乗っける。

ざっくり混ぜてテーブルに運ぶと、待ってましたと言わんばかりにビールの缶を渡されすぐ乾杯の掛け声がかかった。

「はー……っ。生き返るわー」
「最近仕事きついもんなぁ。飲み会もさ、上司と一緒だと金は楽だけど気が張るし。
あ、この部屋って禁煙?」

胸ポケットから煙草を取り出そうとした山下が、俺の方を向いて聞く。

「あー、吸う時は悪いけど外で頼むわ。匂い残るし」

「了解」と軽く言う山下にもう一回「悪いな」と謝ってから、ビールを口に運ぶ。

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