○○するお話【中編つめあわせ】


買い物だって、別にひとりでも行けるだろって。
まぁ、そりゃ大人だし、ひとりで行けるだろーけど。
逆にひとりで行けないって方がおかしいし、実際、凛はひとりで行ってたけど……問題なのは、最後に一緒に買い物に行ったのがいつだったか、思い出せない事だった。

思い出せないほど前だったか?
いや、そんなハズ……ない、とも言い切れなくて、マジで?と自分自身に呆れ笑いがもれそうになる。

でも、あいつだって、一緒に来てほしいだとかそんな事、言わなかったし。
俺だって仕事に必死だったんだし。
凛との将来考えれば、今頑張るしかねーし仕方ない。

へらへら遊んでたなら反省もするけど、俺は仕事しかしていないんだから、反省する部分は見つからない。
仕事頑張ってて何が悪い。なにも悪くねーだろ。

けど……この間は、言い過ぎたかもしれないと、ふと思う。
凛が実家に帰る前日にした喧嘩。
喧嘩っつーか、結局俺が怒鳴って終わった感じだったけど。

『おまえが社長の娘なんかじゃなかったら、こんな苦労してねーよっ!
誰のせいだと思ってんだっ』

あれは……言い過ぎた。
凛はあの後、なんか微妙な顔はしてたけど、飯食べろとか言ってたし、怒ってはいないんだろう。

まぁ、あいつは怒っても何も言えねーけど。
感情が昂ぶれば昂ぶるほど、何も言えなくなるヤツだから。

あの時……凛、何か言いたそうにしてたっけ?
なんかあんまりよく思い出せねーけど、どうだったっけ?




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