○○するお話【中編つめあわせ】
そういえば、しばらく実家だってメールが少し前に入ってたけど、それから何日経ったんだろうと、胸ポケットからスマホを出してメールを確認する。
凛からのメールは、二週間ちょっと前。
いくらなんでも、そろそろ帰ってくるか……?
あの兄貴の事だから、一ヶ月二ヶ月、いやもっと、平気で足止めしそうだけど。
でも、帰ってはこれなくても、呼べば夕飯くらいはこっちで食べられるだろうし……声かけてみるか。
今の微妙な空気のまま長い間離れっぱなしっつーのも嫌だし、と思いながらメールを打つ。
たまには俺が何か買って帰ってもいいし。
あいつ、ピザ好きだからとってもいいし。食うペースも合わせてやって。
こないだ言い過ぎたお詫びも兼ねて。
〝夕飯買うから、今日はこっちで食べねー?
なんかリクエストあったら言え。ピザでもいいし〟
そう送ってすぐにポケットにスマホをしまって、早々に食堂を出た。
定時に帰るために、仕事を早く片付けねーと。
なんとか定時で上がって、帰路につきながらスマホを取りだすと、メール受信のランプに気付く。
凛のリクエストによっては、買って帰らなきゃだし、と内容を確認しようとして……手が止まった。
何かの間違いかと思って、何度か操作する。
宛先、凛にしたよな、とか、凛に送ったメールに対してのメッセージだよな、とか。
だけど、俺は間違いなく凛に送ってるし……届いたメッセージは、凛へのメールに対してで間違いなさそうだった。
俺のスマホが受信していたのは、宛先不明で戻ってきた、俺のメールだった。
俺が凛に送ったメールだった。