○○するお話【中編つめあわせ】


会社出て家についたか、それとも帰宅途中か……。
プ、プ、プ、プ……と、機械音がスマホの中から響く。
でも……その後、いつもなら聞こえてくるハズのコール音が鳴る前に、プツリと切れ、代わりにツー、ツーという音が聞こえた。

電話切った後に聞こえる音だ。

出ようとして切っちまったのかと思って、もう一度かけるも。
聞こえるのは、プ、プ、プ、プと、ツーって音だけで。

もしかして……アドレス変更したとかじゃなくて、スマホごと壊れてんのか?
そんな風に思い、眉をしかめる。

あれ、でも、壊れててもメールは届くハズだよな。
山下が前壊した時、修理出して戻ってきたらメールがすげー溜まってたって言ってたし。

だから多分、凛はアドレス変更したんだ。
じゃあ……電話は? なんで電話が繋がらない?

電波が届かないとかのメッセージもなければ、留守電にも繋がらない。

「あ、実家の番号……」

スマホがダメならと、凛の実家の番号を呼び出す。
すぐにコール音が響いて、俺の電波の問題とかではねーんだと確認するように思った。

あいつ、スマホ水没でもさせたんかな。
ありえそうで笑えねー。

『東条でございます』という声で、おばさんだっていうのが分かった。


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