○○するお話【中編つめあわせ】
電気をつけた部屋。
蛍光灯の下で見る凛は、心配になるくらい白くて華奢で。
やっぱり、ちゃんと食ってんのかって色々注意したくなったけど、我慢した。
細い首を必死に振る凛に、息苦しさが増す。
「許してくれんの……? 俺の事」
そんな簡単に?っていうニュアンスで聞いた俺に、凛は少し考えた後、コクンと小さく頷いて言う。
「もう、いいよ。仲直りして……幼なじみに戻ろう」って。
言われた事を理解するまでに、時間がかかった。
仲直りして……幼なじみに戻る?
いや……戻るって、恋人にじゃなくて?
驚いて黙った俺を見て、凛はわずかに笑みを浮かべて視線を伏せる。
「多分、もう、上手くいかない」
ハッキリと言われた言葉に、耳を疑った。
だけど、そんな俺に気付いたように凛がもう一度「もうきっと、上手くいかないよ」と静かに繰り返す。
小さいけど、落ち着いた声だった。
上手くいかないって……何が?
俺と凛が?
信じられない思いで見つめていると、凛が俺を見る。
いつもおどおどしている瞳が、ツラそうに歪んで……でも、真っ直ぐに俺に向けられていた。
その眼差しに、凛が本気だって事を教えられているようで心臓が嫌な音を立てて身体ん中から鳴り響く。
警告音。
何か言えって、命令しているように、内側から激しく急かされる。