○○するお話【中編つめあわせ】
仕事を終えて、スーパーで三日分の食事の買い物をする。
安売りしていたかぼちゃに嬉しい気持ちになりながら、ビニール袋をガサガサして部屋の鍵を開けた。
買い物袋を両手に持ったまま鍵を開けるのは結構難しくて、いつもなら少し時間がかかるけど。
今日はすんなり開けられて、また気分が上がった。
2LDKの部屋は、リビングを挟んで恭くんの部屋と私の部屋が振り分けられている。
だから選んだんだって、お父さんが言っていた。
ルームシェアには丁度いいだろうって。
ダイニングテーブル。ソファー。チェスト。
揃えた家具は少なかったけど、恭くんはそういうの大ざっぱでどうでもいいって言うから、ほとんど私の独断で決めたモノばかりだ。
『これにしようと思うんだけど、いい?』って聞くと、恭くんは『いんじゃねー』って即答してばかりで。
『そんなのより、今日の夕飯何にするかを決めねー?』なんて言う恭くんに膨れたのが懐かしい。
電気をつけて、買ってきたモノを冷蔵庫に詰め込んでいく。
鮭の切り身に、ワンタン、鶏肉、牛乳、チーズ。
野菜室、冷凍庫にそれぞれ食材をしまって、残りは今日の夕飯に使うための食材と……あと、コンソメとか片栗粉とか、冷蔵庫にはいれないもの。
ストックとして買ってきたものだから、ストック置き場になっている吊り戸の上の段にしまおうとして、つま先立ちをしたけど。
いつもの事ながら、身長が150半ばしかない私には頑張っても届かなくて。
いくら背伸びしたところで届かない。