恥ずかしい二人
どうせ明日は休みで、お互い普段の疲れを取り戻すべく、ぐうたら過ごすつもりだったしね。


そうと決まれば善は急げと、私達は近くにあったコンビニでお酒やおつまみを仕入れて上機嫌でタクシーを拾い、木ノ内君のマンションを目指した。


今から思えばその時すでに充分過ぎるほど酔っていたのかもしれない。


アルコール摂取量はさほどじゃなくても、人間は雰囲気酔いというものができてしまう生き物だから。


タクシーの中で、お互いにテンションが上がって肩を組んで歌なんか歌っちゃったりして。


運転手さんは何も言わなかったけど、内心苦々しく思っていたかも。


体育会系の悪のりバカップルが客だなんて、メーワクにも程がある。


ホント、お恥ずかしい。


そんなこんなでこの部屋にたどり着き、思う存分(主に木ノ内君が)飲んで(主に私が)食べて、さらにテンションが上がってすごく楽しくなって来ちゃって、何でだか知らないけどくすぐりあいっことか始めちゃったりしてそれがだんだんエスカレートしていって……。


気が付いた時には木ノ内君に押し倒されていた。


私も驚いたけど、彼も心底びっくり仰天してしまったようだ。


お互い、酔いなどマッハで覚めてしまった。


そして冒頭のシーンへと繋がる。
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