光り輝く命~救ってくれたのは君だった~
「なぁ……夏菜……

ずっと俺のそばにいてくれるよな?」

「当たり前だよ」

「どこにも行かないよ?離れないよ?」

「バカだなぁ」

あたしはそう言って隼人を抱きしめた。

このときは、隼人がなぜそんなことを

言い出したのかわからなかった。

ただ幸せだった。

汚いあたしをきれいだと言ってくれ

優しく抱いてくれた。

「絶対、離れるなよ」

「うん。隼人が離れたいって言っても

離してあげない」

そして、あたしたちは指切りをした。

「指きりげんまん嘘ついたら

針千本の〜ます」

二人で微笑みながら、お互いの小指を

絡めてキツく指きりをしたね。



外はもう夕暮れ。

隼人はあたしを家まで送り届けてくれた。

ドキドキはまだ止まらない。
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