我ら!恋愛探偵団


「おい、紗良。これは一体どういう状況なんだ?何で鳥やクマのぬいぐるみがいるんだ?」



とぅっとぅるーと泣くマイスイートと熊のダーリンまで。



「お父さん…皆さん友達です…」



めちゃくちゃ賑わう食卓。



「あ、おじさん!久々っす!」



「お、尋!久しぶりだなー、元気してたか?」



尋兄ちゃんとお父さんは昔話に花を咲かせていた。



こんな落ち着かない食卓は初めてかもしれない。



「キノコちゃん、あーん」


らいが突然ビーフシチューが乗ったスプーンを目の前に出してきた。



「ちょ、やめてよ…」



皆の視線が私とらいに向けられた。



「ちょっ!黒山くんと紗良はそういう関係なの?!」



「な、なんだって?!」



「マイスイート…黒山くんがなんだか積極的になったねえ」



「あー、ダーリンも動いてくれたらなあ」



ほら、と言いながららいがスプーンを、近づけてくる。



「俺がもらうー」



パクッと尋兄ちゃんがスプーンを口に入れた。
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