AveniR-アヴニール-
そういうのは

薬草を取り終えてからにしろ。」

俺は静かにニコルを叱った。

「うぅ、はーい。」

ニコルはしょんぼりとした。

よし、泣いてねえな。

昨日は他のガキを叱って

泣かせた事があったが、

ニコルは大丈夫そうだ。

ニコルはさっきの花を頭に飾(カザ)って

森の奥まで歩いていった。

まあ、大丈夫だろう。

俺は薬草を摘みながら、

考え事をした。

これからどう生きるか。
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