AveniR-アヴニール-
それでも、俺は懇願し続けた。

「お前ら…、こんなことをして許されると思っているのか!?

警察が罪もない国民を傷つけるなんて…

なんとも思わないのか!!!」

俺の言葉を聞いた警察は

笑顔でこう答えた。

「なんとも思わないねえ。

何故ならお前はデトリであって、

人間じゃない。

イデアルシア人は

デトリになにやっても

許されるんだよ。」

そして、警察はライターを

俺の左手の傷口にちかづけた。

まだ血が流れている。
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