AveniR-アヴニール-
「や、やめろ…

やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

俺がどれだけ叫んでも、

聞いてくれる人も

助けてくれる人もいなかった。

俺は想像を絶する熱さと痛みに襲われて、

そのまま意識を失った。

そう、イデアルシア大帝国は

争いのない豊かで優しい世界ではない。

気に入らないものを差別し、

徹底的(テッテイテキ)に貶(オトシ)める

残酷な人間どもの集まりで出来た世界だった。

これが、真実……。
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