本気の恋をしようじゃないか《加筆修正版》
一体何から話をしたらいいんだろう。
今さら話したってどうなる訳でもないのに……
「3学期の始業式の日、真実を知るのが怖くて聞きたくても怖くて聞けなかった。杏奈、あの日初詣に行こうと約束した時何があったんだ?」
私の目を見つめる小牧君の目は何か覚悟している様だった。
10年も経っているのに今ここにいる小牧くんはまるで17歳の小牧くんといるように思えた。
私は小さく深呼吸をしてあの出来事を話し始めた。
「あの日、遅れるってメールがきたけど、早く小牧君に会いたくて多少待っててもいいやと早めに神社で待ってたら偶然初詣に来ていた先生と会って、小牧君が来るまで少し話をしていたの。そしたら隣の公園でエアガンで遊んでいた子たちの玉が私の目の横に当たってーー」
「え?!なにそれ……」
小牧君は物凄く驚いていた。そりゃそうだよね、この事は先生と私しか知らなかったんだもん。
「目の中じゃないから小牧君を待つって言ったんだけど、許してくれなく先生の車で病院まで行ったの」
「何で?連絡してくれなかったんだよ!」
あんな昔の事なのに小牧君は本気で怒っていた。
「だって心配かけたくなかったんだもん。それに目の周りが少し腫れててお化けみたいで……そんな顔を小牧君に見せたくなかったんだもん」
小牧君はチッっと舌打ちをしながら悔しそうな顔をすると深呼吸をした。
「じゃあ杏奈を家まで送ってくれたのってつっちー?」
私が頷くと小牧君はテーブルに額をつけるように項垂れた。
「小牧君?」
「俺……見たんだよ」
「え?!」
今さら話したってどうなる訳でもないのに……
「3学期の始業式の日、真実を知るのが怖くて聞きたくても怖くて聞けなかった。杏奈、あの日初詣に行こうと約束した時何があったんだ?」
私の目を見つめる小牧君の目は何か覚悟している様だった。
10年も経っているのに今ここにいる小牧くんはまるで17歳の小牧くんといるように思えた。
私は小さく深呼吸をしてあの出来事を話し始めた。
「あの日、遅れるってメールがきたけど、早く小牧君に会いたくて多少待っててもいいやと早めに神社で待ってたら偶然初詣に来ていた先生と会って、小牧君が来るまで少し話をしていたの。そしたら隣の公園でエアガンで遊んでいた子たちの玉が私の目の横に当たってーー」
「え?!なにそれ……」
小牧君は物凄く驚いていた。そりゃそうだよね、この事は先生と私しか知らなかったんだもん。
「目の中じゃないから小牧君を待つって言ったんだけど、許してくれなく先生の車で病院まで行ったの」
「何で?連絡してくれなかったんだよ!」
あんな昔の事なのに小牧君は本気で怒っていた。
「だって心配かけたくなかったんだもん。それに目の周りが少し腫れててお化けみたいで……そんな顔を小牧君に見せたくなかったんだもん」
小牧君はチッっと舌打ちをしながら悔しそうな顔をすると深呼吸をした。
「じゃあ杏奈を家まで送ってくれたのってつっちー?」
私が頷くと小牧君はテーブルに額をつけるように項垂れた。
「小牧君?」
「俺……見たんだよ」
「え?!」