男装騎士~あなたの笑顔護ります~



「あの、一つ聞いてもいいですか?」

「なんだ」

「ずっと護衛がついてるのに、どうして寝る時には外されるんですか?」




そりゃあ、四六時中側に誰かがいるのは窮屈だろうし。
そもそも守られることをあまりよく思っていないみたいだから。
でも、他のところの護衛はおとなしく受けているのに。




「プライベートなこの時間まで浸食されるのはかなわん。だから、他の時間だけはと譲渡したのだ」





この時間を守るために、他の時間を譲ったんだ。
だったらなぜ、それなら尚更。




「なんで、俺を部屋に入れたんですか。俺だって、騎士です。レオさまをお守りする騎士なんですけど」

「・・・さあな」

「さ、さあなって・・・」



どういうこと?
レオさま自身にもわからないってこと?





「お前は、俺に取り繕うこともせず真向にぶつかってきた」

「・・・あ、あれは・・・」





レオさまに向けた暴言・・・取り消したい。




< 145 / 616 >

この作品をシェア

pagetop