男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「あの、一つ聞いてもいいですか?」
「なんだ」
「ずっと護衛がついてるのに、どうして寝る時には外されるんですか?」
そりゃあ、四六時中側に誰かがいるのは窮屈だろうし。
そもそも守られることをあまりよく思っていないみたいだから。
でも、他のところの護衛はおとなしく受けているのに。
「プライベートなこの時間まで浸食されるのはかなわん。だから、他の時間だけはと譲渡したのだ」
この時間を守るために、他の時間を譲ったんだ。
だったらなぜ、それなら尚更。
「なんで、俺を部屋に入れたんですか。俺だって、騎士です。レオさまをお守りする騎士なんですけど」
「・・・さあな」
「さ、さあなって・・・」
どういうこと?
レオさま自身にもわからないってこと?
「お前は、俺に取り繕うこともせず真向にぶつかってきた」
「・・・あ、あれは・・・」
レオさまに向けた暴言・・・取り消したい。