男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「そうか。それなら、必死にもなるな」
「当たり前だよ。自分たちの命がかかってるんだもんね」
もし、その考えがあたっているなら、これからもっと襲撃は増えるだろう。
心してかからなきゃ。
騎士としてしっかりレオを守らなきゃ。
「なんか、ユキ燃えてんな」
「え?いや、頑張らないとなと思って」
「程々にしろよ」
ノアが笑ってそう言うとポンッと頭に手を乗せる。
クシャッと髪を撫でると先頭きって歩いて行った。
「もう!髪が乱れるだろ!」
それに続いて私も歩き出しながら、他のみんなも続々と歩き出す。
私は少し嬉しいんだ。
レオの変化が、魔物にも伝わってるってことだもんね。
レオの瞳はもう冷たくなんてない。
ちゃんと心がこもってる。
それがね、嬉しいんだ。