男装騎士~あなたの笑顔護ります~
「レ、レオさま・・・!?」
それは、幼いけれどレオの面影を持った姿。
≪僕は、実態を持たなければ姿を持たない・・・だから、こうしてその時のレッドアイを持つ者の姿を借りている≫
レオの姿をしたその人は、口を動かしていないのに言葉を発している。
その不思議な現象に、私たちは身を固まらせた。
「あなた、名前は・・・?」
≪名前は・・・さあ、あったかな・・・?ずいぶんねむっていたから忘れたよ・・・≫
「眠ってた・・・?」
≪僕は、レッドアイを持つ者が死ぬと眠りに落ちる。・・・君が生まれたから僕も目を覚ました・・・≫
その彼は、視線をレオに移した。
レオが生まれたから、彼も目を覚ました。
魔物を消し去るため?
≪僕は、精霊・・・君たちを正しい道に誘うためにここにいる≫
正しい道に・・・。