男装騎士~あなたの笑顔護ります~



≪何度もレッドアイを持つ者が・・・来た。でも、ここまでたどり着くことは誰もできなかった・・・≫

「ここまでも・・・」

≪皆、自分の身が惜しい。望む世界を見せれば、そこから抜け出したくないと・・・≫



あの幻覚。



≪そんなものには・・・この精霊の木は救えはしない・・・毒を吸いすぎた・・・どの道救いようはない・・・≫

「・・・っ、でも、そのためにあの幻覚を見せていたとしたら、どうして私を助けたりしたの?」

≪助ける?≫

「私を呼んだでしょう?助けてって、あなたの声で、私は思い出したの。護りたいものを」




精霊の木を救いたくて、その力があるかを試したいのならあのまま手を出さずにいればよかった。
助けてくれたから私は目を覚ますことができたけど、それは精霊が望んでいた結果じゃないはず。




≪・・・僕は、呼んではいない・・・≫

「え、でも・・・」

≪もし、僕が呼んだとしたのなら・・・それは、君自身が見せた幻覚。君が、僕の幻覚に勝ったという事・・・≫




私が、勝った・・・?




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