さちこのどんぐり
◆どんぐりと男の子
まだ寒さが残る3月に
後に「さちこ」と呼ばれる白い子猫は生まれました。
しばらくして、
神戸の三ノ宮にある小さなペットショップのガラス張りのケースのなかで、
そのシロねこは飼い主が決まるのを待っていました。
「きゃーかわいいー」
店に来たお客さんは、まだ小さいシロねこを見て叫びます。
「うるさいにゃ…」
ある日、その店を訪れた60歳くらいの夫婦が、シロねこの前で立ち止まります。
「あなた、この子にしません?」
「うん…」
「この子がいいわ。本当にかわいい」
シロねこは、その夫婦の家で飼われることになりました。
夫婦は大変可愛がってくれて、シロねこにとって一番幸せな時期だったかもしれません。
「あなたに名前をつけなくちゃね」
奥さんは悩みます。
ご主人は
「白いから『シロ』がいいんじゃないか?」
「そのまんまなのにゃ」
シロねこはその名前は嫌だなと思ってると
「それじゃあ犬みたいよ。
この子には幸せになってほしいから幸せな子で『さちこ』にしましょう。」
後に「さちこ」と呼ばれる白い子猫は生まれました。
しばらくして、
神戸の三ノ宮にある小さなペットショップのガラス張りのケースのなかで、
そのシロねこは飼い主が決まるのを待っていました。
「きゃーかわいいー」
店に来たお客さんは、まだ小さいシロねこを見て叫びます。
「うるさいにゃ…」
ある日、その店を訪れた60歳くらいの夫婦が、シロねこの前で立ち止まります。
「あなた、この子にしません?」
「うん…」
「この子がいいわ。本当にかわいい」
シロねこは、その夫婦の家で飼われることになりました。
夫婦は大変可愛がってくれて、シロねこにとって一番幸せな時期だったかもしれません。
「あなたに名前をつけなくちゃね」
奥さんは悩みます。
ご主人は
「白いから『シロ』がいいんじゃないか?」
「そのまんまなのにゃ」
シロねこはその名前は嫌だなと思ってると
「それじゃあ犬みたいよ。
この子には幸せになってほしいから幸せな子で『さちこ』にしましょう。」