強引社長の甘い罠
「俺たちも行こう」
祥吾が私の手を取ってまた歩き出す。私たちは二人とも裸足のまま、芝生からビーチの砂浜へと足を踏み出した。
ビーチには入り口のところに大きなテントが張られ、たくさんのテーブル席が用意されていた。今日の私たちを祝福しに駆けつけてくれた大勢の人が、各々席についたり立ったままだったりで食事をし、談笑している。とてもアットホームな雰囲気だ。
私は幸せを噛み締めながら祥吾を見上げ、もう一度微笑んだ。良平が駆け足でやって来た。
「結婚おめでとう。二人が幸せそうで俺も本当に嬉しいよ。これからは仕事上の付き合いも始まるわけだしね」
良平からの祝福の言葉に、私も照れながら微笑む。
「ありがとう。そうね。私もその話を聞いたときは本当にビックリしたけどとても嬉しかったわ。教えてくれればよかったのに、と思ったけど」
チラリと祥吾を見ると、彼は少し罰の悪そうな顔をして肩をすくめた。
祥吾からのプロポーズを受ける前、お昼休みに佐伯さんとランチをしたことがあった。その時彼女が教えてくれたのだ。
『JCラインズ』が一部の取引先から契約を切られたことで祥吾は早々に別の会社と契約を結ばなければならなかった。そのうちの一つとして祥吾は佐伯さんの父親である佐伯清三氏から、日本の塗料メーカーを紹介してもらい、無事契約にこぎつけたそうだ。そしてその会社が偶然、私のイトコである良平の勤める会社であったことと、彼が船舶塗料を研究していたこともあって、私たちは仕事上でも密接に繋がることになったのだ。
祥吾が私の手を取ってまた歩き出す。私たちは二人とも裸足のまま、芝生からビーチの砂浜へと足を踏み出した。
ビーチには入り口のところに大きなテントが張られ、たくさんのテーブル席が用意されていた。今日の私たちを祝福しに駆けつけてくれた大勢の人が、各々席についたり立ったままだったりで食事をし、談笑している。とてもアットホームな雰囲気だ。
私は幸せを噛み締めながら祥吾を見上げ、もう一度微笑んだ。良平が駆け足でやって来た。
「結婚おめでとう。二人が幸せそうで俺も本当に嬉しいよ。これからは仕事上の付き合いも始まるわけだしね」
良平からの祝福の言葉に、私も照れながら微笑む。
「ありがとう。そうね。私もその話を聞いたときは本当にビックリしたけどとても嬉しかったわ。教えてくれればよかったのに、と思ったけど」
チラリと祥吾を見ると、彼は少し罰の悪そうな顔をして肩をすくめた。
祥吾からのプロポーズを受ける前、お昼休みに佐伯さんとランチをしたことがあった。その時彼女が教えてくれたのだ。
『JCラインズ』が一部の取引先から契約を切られたことで祥吾は早々に別の会社と契約を結ばなければならなかった。そのうちの一つとして祥吾は佐伯さんの父親である佐伯清三氏から、日本の塗料メーカーを紹介してもらい、無事契約にこぎつけたそうだ。そしてその会社が偶然、私のイトコである良平の勤める会社であったことと、彼が船舶塗料を研究していたこともあって、私たちは仕事上でも密接に繋がることになったのだ。