俺22歳、アイツ3歳2ヶ月
歩いてきた後を振り返ると通路のど真ん中で
買った紙袋をしゃがみ込んで覗き込んでやがる。
「優!!何やってんだよ。ついて来ないと迷子になるぞ。」
優の方へ駆け足で近付きながらそう言った。
俺に呼ばれてハッとなり慌てて紙袋を抱き抱えててこっちに来ようと立ち上がった途端
紙袋からバラバラと音をたててお菓子が床に散らばった。
「おい。何やってんだよ。」
一つのお菓子の封が開いて床に広がった。
それを見てか優は泣きそうになりながらお菓子を必死で集めている。
そんな優をみんなが冷たく見下ろしながら歩いて行く。
冷たい視線で見られる悲しそうな優が
なんだか可哀そうで俺も急いで優の傍に行って拾ってやった。
彼女もまた、ショボくれている優に優しく声をかけながら
こぼれ落ちた2.3十円のお菓子を集めてくれた。
たかが2.3十円のお菓子でも
優にとってはとっても大事な物で
一つ無くなってしまっただけで本当に悲しそうだった。
そんな優の横顔を見ていたら
また俺は自分がとても計算高い貪欲で邪な奴に思えて恥ずかしかった。
買った紙袋をしゃがみ込んで覗き込んでやがる。
「優!!何やってんだよ。ついて来ないと迷子になるぞ。」
優の方へ駆け足で近付きながらそう言った。
俺に呼ばれてハッとなり慌てて紙袋を抱き抱えててこっちに来ようと立ち上がった途端
紙袋からバラバラと音をたててお菓子が床に散らばった。
「おい。何やってんだよ。」
一つのお菓子の封が開いて床に広がった。
それを見てか優は泣きそうになりながらお菓子を必死で集めている。
そんな優をみんなが冷たく見下ろしながら歩いて行く。
冷たい視線で見られる悲しそうな優が
なんだか可哀そうで俺も急いで優の傍に行って拾ってやった。
彼女もまた、ショボくれている優に優しく声をかけながら
こぼれ落ちた2.3十円のお菓子を集めてくれた。
たかが2.3十円のお菓子でも
優にとってはとっても大事な物で
一つ無くなってしまっただけで本当に悲しそうだった。
そんな優の横顔を見ていたら
また俺は自分がとても計算高い貪欲で邪な奴に思えて恥ずかしかった。