不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「もしかして、笹岡さんって付き合ってる女性がいるのかな?」

 一緒に仲良く手作り弁当を食べて、他愛ない話をして、すっかり気を許してしまったところへその質問が飛んできた。
 その攻撃には、正直参った。降参だ。 
 もう言い逃れなんて出来ないと思い、私は静かに首を縦に振る。

「そっかぁ。……その女性って、同じマーケティング部の人?」

「……うん、そう」

 そんな質問をしてくるあたり、なんとなく見当でも付いていたのだろうか。
 私が再びうなずいて肯定しても、皆口さんはまったく驚いた様子を見せなかった。

「合コンで仲良くなれたから、付き合えるのかなって思ったのに。あれだけイケメンだもんね。彼女がいないわけないよね」

 そう言って皆口さんがしょんぼりと肩を落とす。

 合コン………そうだ!
 その日の夜に、意気投合したふたりが朝まで一緒にいたから、こんなややこしい事態になったのだ。


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