不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 本当は、皆口さんとお弁当を一緒に食べたことや、いろいろ話した内容を報告するべきなのかもしれない。
 だけどそんなことをまたここで話したりしたら、清瀬さんに誤解されて睨まれかねない。
 皆口さんの報告はまた後日、清瀬さんのいないところでにしよう。

 というか、もう知らない。
 乗りかかった船だ言われて、ずるずると巻きこまれてしまったけれど、私が関与するのはおかしい。
 笹岡さんのプライベートになんか、もう絶対に関わりたくない。
 そう考えながら、諸悪の根源である隣のデスクの彼を恨めしげに睨んでおいた。

「お疲れ様です」

 定時になると早々に藤野くんが鞄を持って席を立つ。

「藤野、えらく早いな」

「はい。今日は用事があるんで」


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