不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「マーケティング部の同僚の藤野くん。私たちと同期なんだよ?」

「こんばんは」

 藤野くんを紹介すると、真那はなぜか安心したように息をついて自分も自己紹介し始めた。
 そして、先に言っといてくれないと驚くでしょ! と、小声で文句を言われた。

「で、なんなの、この飲み会。寧々が急に呼び出すからよほど大変なことがあったのかと思ったのに」

 しばらくすると、真那が恨み節を混ぜつつ、いつものようにサバサバした口調で私を斬りにかかる。
 その、あまりにもオブラートに包まない物言いに、藤野くんは最初は面食らっていた。
 だけど慣れたのか、真那の性格を理解したのか、そのうち普通に笑うようになっていた。

「俺が緒川さんを誘ったんだよ。なんか今日、泣きそうな顔してたから心配になったんだ」


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