不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 今、話題にのぼっているのは、本当に染谷さんだろうか。
 そう思えてしまうほど、どんどん既存のイメージとかけ離れていってしまう。

 だけど、染谷さんは男性だ。
 女性が好きなのは、別におかしなことではなく普通だ。

「本社では全然……そんな感じではないですけど」

「あら、なりをひそめてるのね。ていうか染谷くんって、見た目は女タラシって感じしないじゃない? 別にイケメンってほどでもないし、だから余計にタチが悪いのよ」

 瀬戸さんが染谷さんに対して若干失礼な発言をしているような気がするけれど、突っ込むと話が逸れそうなので、ここは華麗にスルーしておこう。

「あー、でも。本社のマーケティング部には、王道モテ男の笹岡くんがいるしね。しかも、隠れモテ男の風見くんもいるから、大人しくするしかなかったのかな」

 笹岡さんが表の王道モテ男ならば、風見さんは裏の隠れモテ男か。
 さすが瀬戸さん。うまいことを言う。


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