不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「知らなくていいことも世の中にはあるよ?」

「だけどやっぱり不安なんです。だから瀬戸さん、仲里さんと風見さんのこと、知ってたら教えてください。ふたりはどうして別れちゃったんですか?」

「え?! ちょ、ちょっと待って」

 私が喰らいつくようにせがむと、瀬戸さんは両手の手のひらを私に向け、ストップのジェスチャーを見せた。
 瀬戸さんにしては珍しく、驚いたのか目がキョロキョロとうろたえている。

「あのさ、仲里さんって、誰?」

「え?!」

 今度は私が驚く番だった。
 お互い顔を見合わせるも、話がかみ合っていないのは明白だ。

「ごめんごめん。私はてっきり、横浜の子かと思ったの」

「はぁ……横浜の……」

「いやいや、ごめん。今のなし! で、その仲里さんって?」

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