不機嫌な彼のカミナリ注意報2
 残ったのは私と風見さんのふたりだけだ。
 さて、どうしよう。なにから話そう。

「お前……なにをやってるんだ」

 もじもじとしながらどう話そうかと考えあぐねていると、完全に風見さんに先を越されてしまった。
 ずいぶんとイライラの色が乗った不機嫌な呆れ声だ。
 私がここまで押しかけてきたことに関しては、呆れられても仕方がない。

「あの、私……」

「なんだこれは。いったいどうしたんだよ」

 言いながら、風見さんが私の上着やスカートの気になるところをを手でバサバサとはたき落としている。

「それは、血か?」

「え?!!」

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