不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「お前、こっちも!」

 無造作に右手の手首を掴まれる。
 自分でも見てみると、手の平にも擦り傷が出来ていて、砂利が傷に入り込んでいた。

 もちろん血も出ているし、ヒリヒリしている。しかも……血にまみれた砂利が汚い。
 
 転んで右膝と右手が流血していて、その拍子に服も汚れがついているのだから、今の私は誰が見てもいろいろとボロボロだ。

「なんでこんなことになってるんだ?!」

 珍しくあわてた様子の風見さんが、自分の上着のポケットからハンカチを取り出した。
 そして、その無駄に高い身長を折りたたんで、私の右膝の出血を止めるようにギュッとハンカチをあてがった。

「あ、あの…風見さん……」

「手は? 見せろ」

< 282 / 298 >

この作品をシェア

pagetop