不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「人の顔を指差すな」

「きっと私と風見さんは似てるんですよ。顔は良いけど性格が歪んでるところとか」

 ふざけるな。お前と一緒にされたくはない。
 俺はまかり間違っても、お前のような二重人格じゃないという自信はある。
 損得勘定でコロコロと表情も性格も変わるお前とは、どう考えても違うと思うが。

 その後、どうでもいい清瀬の愚痴を聞いてやって、俺たちはやっと店を出た。

 足元が微妙におぼつかない清瀬が、歩きながら時折つまづきそうになっては俺の腕を捕まえる。

「笹岡を電話で呼ぶか?」

 正直に言うと、ここで笹岡にバトンタッチしたい。
 恋人である笹岡のほうが、この役目は絶対に適任だ。

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