不機嫌な彼のカミナリ注意報2
「私と笹岡さんが必要以上に仲がいいと思い込んでいるみたいでした」

「仲はいいけど……いや、それもそういう意味じゃないし!」

「はい。そこは全否定しておきましたよ」

 きっとこの前ふたりでランチに行くところを見せてしまったから、そんなあやふやで要らない誤解まで生じさせたのだ。

「昼休みまであとちょっとじゃん」

「はい。どうしましょう」

 時計の針を見れば、修羅場になりかねない恐怖のお昼休みまであと十分だった。

「俺、今から出かけるから」

「出かけるってどこにですか?」

「どこか会社の外に避難。で、適当に昼休みが終わるころに戻ってくる。緒川さん、悪いけど皆口さんには俺は外出して居なかったってことにして?」

「え! 私がまた対応するんですか?」

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