ツンデレ専務と恋人協定
「借金、借金って、500万円の借金くらい俺と付き合えばチャラにしてやるよ」

「ごめんなさい。今のは聞かなかったことにします」


私はそう言って、逃げるようにマンションの中へと急いで入った。

専務はどんな気持ちであんな事を言ったんだろう?

もう頭が混乱しすぎていて、これ以上は何も考えられない。




翌日、会社で課長から信じられない事を聞かされた。


「えっ?私、ですか?」

「そう、常務から直々に里田さんなら専務の専属していたから、慣れているだろうからって」


今度は常務の専属秘書に?

専属秘書になるのは嫌じゃないけど、昨日のこともあるし何だか気が重い。


「頼むよ。常務からもよろしくって言われてるんだ」

「分かりました」


仕事だし、断ることも出来ずに承諾した。

昨日の告白を断りづらくなってしまうけど、私は常務とはお付き合い出来ない。

こんなことなら、昨日言われてすぐに驚いていないで断っておけばよかった。

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