ツンデレ専務と恋人協定
ヤマトと居酒屋を出て駅まで送ってもらった。

私は電車の中でチラシを開いていた。

今回のテーマは“世界に広げよう”か。

前の会社ではコンペなんてなかったからよくわかんないな。

だけど、正直やってみたいと思った。



この日から私はコンペのことばかり考えていた。

以前のコンペの情報なども調べてやっていた。

そして社員食堂でヤマトに相談したり、意見交換したりしていた。


「お前、最近よく社食食いに行くな」

社員食堂から戻ると、専務からそう言われた。


「それに何かコソコソしてるし」

「コソコソなんてしてませんよ」


コンペのこと気づいてるのかな?

別に隠さなきゃいけない理由はないんだけど。

何となく言いづらい。


「まあ、いい。今日一緒に帰るからそのつもりでな」

「え?」


一緒に帰るってなんで?

今まで一緒に帰ったことなんてなかったのに。


「たまにはデートしねぇと、ババアに偽造だってバレるだろ」

「だったら会社は別々にでましょう」

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