ツンデレ専務と恋人協定
「最低っ!」

私は専務を精一杯睨み付ける。


「お前が他の男とイチャイチャしてるのが悪い」


他の男ってヤマトのこと?

別にイチャイチャなんてしないし。
ただコンペのことでいろいろ相談してるだけなのに。


「俺の女だってちゃんと自覚しろっていつも言ってるだろ」

「だからって!」


無理やりキスするなんてあり得ないよ!
本当の彼女じゃないんだよ。


「とにかく今日は一緒に会社出るからな!逃げるなよ」

専務そう言って自分の部屋に入っていってしまった。

あたしは右手でソッと唇を押さえた。

なんだか感触が残ってる。
ほんとにちょっと触れただけなのに。

あたしはこの後ずっと専務のことを考えていた。

これも専務のせいだ!
専務にしたらこんなキスは挨拶みたいなものかもしれないけど!



定時の時間になり、専務は部屋から出てきて私のデスクの前に立つ。

私は専務には目を向けずデスクの上を片付けていた。

「…さっきは無理やりして悪かった」

えっ?
専務の言葉に驚き顔をあげて専務の顔を見ると、ばつが悪そうな表情をしている。


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