空になった君へ。


散歩もしなくなり、チョビともあまり遊ばなくなった私。


あのとき、チョビと交わした約束だって、忘れていた。


散歩は私が休みの日以外、母が仕事から帰ってきてするようになった。


「散歩。連れていき」

「休みの日、連れていきよーばい。」


私はいつも母に反論した。

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