バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
そして、バレンタイン当日。




そらもう、筆舌には尽くし難いほどアホらしい騒ぎにあたしは呆れ返った。





「たっちゃーん、チョコ持ってきたで!」

(たっちゃんと同じクラスの女の子たちの集団)



「うわぁっ、やったぁー! おおきに!」





「うちらも持ってきてん、いる?」

(同じサークルの女の子たち)



「いるいるー!!」





「あ、たっちゃん、俺からも」

(サークルの先輩 ※注:男)



「ほんまですか!? うわぁ、泣いてええですか!?」





「たっちゃん、カナもあげるー♡」

(近所の女の子 ※注:5歳児)



「なんてええ子なんや〜ホワイトデー楽しみにしときやー」





「たっちゃん、もろてくれるか?」

(近所の田中さん ※注:86歳)



「トメさぁん♡ 大好き〜♡」





「たっちゃん、これ持ってき!」

(近所の魚屋 ※注:おじさん)



「ゴローさん! うわっ、うまそうな鯛! おおきにー!!」






………とまあ、これは氷山の一角で。





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