バレンタインは俺の生き甲斐やっ!
とにかくたっちゃんは、年齢性別問わず、老若男女からチョコやらクッキーやらおもちゃやらイチゴ大福やら鯛やらをもらいまくっていた。




そして、でっかい旅行バッグにぎゅうぎゅうにチョコその他を詰め込んだたっちゃんは、ほっくほくの表情でバレンタインの一日を終えたのだった。





あたしのバンドメンバー・セイジ(男、当時19歳)も、たっちゃんのバンドメンバー・ワタナベ(同上)もたっちゃんにチョコレートをプレゼントしているのを見て、あたしはドン引きして訊ねた。






「なんであんたらがたっちゃんにチョコあげんねん!?


おかしいやろ!」






「なんでやねん、ミサキあげてへんの?」






「誰があげるか!!」






「わー、そら損しとんでー。

チョコあげたときのたっちゃんの顔、もーめっちゃ可愛いねんで!」






「そうそう、なんやえらいすごいもんプレゼントしたような気になるくらい、そらもうすごい喜びようやねん」





「なー、あげた甲斐あるっちゅうもんや」





「…………あほか」






ほんまあたしの周りはアホばっかりや!と叫びたくなるくらいだった。






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