続 音の生まれる場所(上)
ゆっくりと差し込む光。新しい一日の始まりを、遠くから教えている。
木々がざわめき、鳥たちが起きる。花が咲き、風が吹くーーー。
毎日、同じことの繰り返し。でも、それが一番の幸せだと知る…。
光に包まれてるような気がする。亡くなった人が、側で見守ってくれてる気がする。
好きな人がいる。親しい友人がいる。優しい家族がいて、安心していられる場所がある……。
そんな素晴らしい一日の始まりを、あの人と一緒に迎えられたら……
他には何もいらない…。それだけで十分幸せ…。
感謝を伝えたい…。思いを伝えたい…。
ありがとう…。
貴方がいてくれたから、私はこうしてここに立っていられる。ここにいることが、ホントに幸せだと感じられる…。
音に出すだけではもの足りない…。手に触れ、目を見て、心を込める…。
伝えたい……。
坂本さん…貴方のことが、好きです…。誰よりも…貴方のことが大好きです…。
離れてて、寂しくて、迷うこともあったけど…待ってて良かった…気づけて良かった…。
大切な気持ちを知った…忘れられない人だと分かった…。
伝わって欲しい。感じて欲しい。想いだけでもいいから…汲み取って欲しい…。
あの時と同じ。
あの『音の生まれる場所』で、奏でた時と同じーーーー。
曲が終わる。最後の音が止まる。指揮棒が下りる。先生が拍手する。石澤さんが立ち上がって拍手する。
反対側から柳さんの声がする。
「真由ちゃんサイコー!」
「気分良かった!」
「いい感じだったよ!」
「上手いよ、真由子!」
「スゲェ!鳥肌立った!」
シンヤやハル、他のパートの人からも声がかかる。
嬉しくて涙が溢れる。皆に頭を下げる。
それから…あの人を見た…。
満足そうに笑ってる。こっちを見て、頷いてくれる。
(何か…伝わった…?)
声に出せない言葉。でも、きっと、何かを感じてもらえたはずーーー。
木々がざわめき、鳥たちが起きる。花が咲き、風が吹くーーー。
毎日、同じことの繰り返し。でも、それが一番の幸せだと知る…。
光に包まれてるような気がする。亡くなった人が、側で見守ってくれてる気がする。
好きな人がいる。親しい友人がいる。優しい家族がいて、安心していられる場所がある……。
そんな素晴らしい一日の始まりを、あの人と一緒に迎えられたら……
他には何もいらない…。それだけで十分幸せ…。
感謝を伝えたい…。思いを伝えたい…。
ありがとう…。
貴方がいてくれたから、私はこうしてここに立っていられる。ここにいることが、ホントに幸せだと感じられる…。
音に出すだけではもの足りない…。手に触れ、目を見て、心を込める…。
伝えたい……。
坂本さん…貴方のことが、好きです…。誰よりも…貴方のことが大好きです…。
離れてて、寂しくて、迷うこともあったけど…待ってて良かった…気づけて良かった…。
大切な気持ちを知った…忘れられない人だと分かった…。
伝わって欲しい。感じて欲しい。想いだけでもいいから…汲み取って欲しい…。
あの時と同じ。
あの『音の生まれる場所』で、奏でた時と同じーーーー。
曲が終わる。最後の音が止まる。指揮棒が下りる。先生が拍手する。石澤さんが立ち上がって拍手する。
反対側から柳さんの声がする。
「真由ちゃんサイコー!」
「気分良かった!」
「いい感じだったよ!」
「上手いよ、真由子!」
「スゲェ!鳥肌立った!」
シンヤやハル、他のパートの人からも声がかかる。
嬉しくて涙が溢れる。皆に頭を下げる。
それから…あの人を見た…。
満足そうに笑ってる。こっちを見て、頷いてくれる。
(何か…伝わった…?)
声に出せない言葉。でも、きっと、何かを感じてもらえたはずーーー。