ド天然!? 魔女っ子の秘密【2】
*
夜の闇に支配されていた世界の端が白んでいく。
あたしは荷物を背負い、"ガーネット"隊服と黒いマントを着込むと箒にまたがった。
見送りには、お父様とお母様、そして千沙さんがきてくれた。
「由良、気をつけてね」
「ありがとう、お母様」
心配そうなお母様とは対照的に、千沙さんは「大丈夫です」と言ってくれた。
「由良さんならきっと大丈夫」
千沙さんの言葉はまるで魔法だ。
本当に大丈夫だって思えてくるから。
優しい顔の千沙さんとは対照的に、お父様はいつも通りの厳しい顔をしていた。
「必ず遂行しろ」
「分かっています」
言われるまでもなかった。
そのために今、あたしは行くんだ。
もう一度見送りに来てくれたみんなの顔を見渡して頷くと、あたしは「"フライ"」と唱えた。
その瞬間足元に魔法陣が広がり光ると同時に風が巻き起こって、あたしは宙に浮かぶ。
空中に浮かび上がると町の様子がよく見えた。
昇る朝日が煌々と町を照らして、街が目覚めていく。
近所の花屋のおばちゃんが、野菜を売っているおじさんが、魚屋の店主が、みんなが慌ただしく店の外に出て仕事を始めた様子がよく分かった。
視線を遠くに向けると、高くそびえる王城が見えた。
そしてあたしは王城に向かって飛んだ。
夜の闇に支配されていた世界の端が白んでいく。
あたしは荷物を背負い、"ガーネット"隊服と黒いマントを着込むと箒にまたがった。
見送りには、お父様とお母様、そして千沙さんがきてくれた。
「由良、気をつけてね」
「ありがとう、お母様」
心配そうなお母様とは対照的に、千沙さんは「大丈夫です」と言ってくれた。
「由良さんならきっと大丈夫」
千沙さんの言葉はまるで魔法だ。
本当に大丈夫だって思えてくるから。
優しい顔の千沙さんとは対照的に、お父様はいつも通りの厳しい顔をしていた。
「必ず遂行しろ」
「分かっています」
言われるまでもなかった。
そのために今、あたしは行くんだ。
もう一度見送りに来てくれたみんなの顔を見渡して頷くと、あたしは「"フライ"」と唱えた。
その瞬間足元に魔法陣が広がり光ると同時に風が巻き起こって、あたしは宙に浮かぶ。
空中に浮かび上がると町の様子がよく見えた。
昇る朝日が煌々と町を照らして、街が目覚めていく。
近所の花屋のおばちゃんが、野菜を売っているおじさんが、魚屋の店主が、みんなが慌ただしく店の外に出て仕事を始めた様子がよく分かった。
視線を遠くに向けると、高くそびえる王城が見えた。
そしてあたしは王城に向かって飛んだ。