最後の恋愛Ⅱ
さてとー

お茶を入れ終わったあと、私は恐る恐る振り返った。

「ズルはしてないよね?」

ズルって・・・

お茶でどうやってズルするってんだ。

「してないわよ。」

そんなの。

つか、するわけないでしょうよ。

「チェックするから、どいて!」

え~

もう・・・めんどくさいなぁ・・・

「はいはい、どうぞご自由に。」

ため息交じりに背をむけた。

1分もたたずに「大丈夫みたいね」と声が返ってきた。

当然だろうさ。

まったく、どんだけ疑り深いお嬢さんなんだ。

「さ、隼人待ってるかな?早く持ってかないと。」

途端にキラキラした目になる。

好きなんだなぁ・・・

大麦のこと。

給湯室のカーテンを開けて颯爽と戻っていく如月さんの後をついていきながら、その背中を見つめて思った。

私なら、どうするだろう。

すごく大麦を好きになったとして、エッチして・・・

けど、大麦に飽きられて・・・もしくは浮気されて他の女のとこに行った大麦を・・・

メールひとつでさよなら言ってくるようなサイテーな男のことを。。。

それでも好きで・・・

半年経っても好きで、その気持ちに変わりはなくて・・・
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