最後の恋愛Ⅱ
「はいはい、痴話げんかはそのぐらいにしてくださ~い。仲居さんもお困りですからね。」

柳生さんの声に、私はふたたび現実に引き戻された。

はっ!

もう~何だってこう簡単に大麦のペースに乗せられるんだっ!

「悪い悪い。ほら、大和。」

ほら、じゃないっての!

しかし、ここは従っておくか。

ああ、気まずい。。。。

私たちは個室に入り、大麦と私が隣り合い、向かいに日下部さんと柳生さんが着席する。

出されたお茶を飲みながら、さてと―と柳生さんが口を開いた。

「何か、色々進展があったみたいねぇ?」

私は慌てて答えた。

「いや、進展っていうのはないんですけど―。」

「森さんと所長、やっぱりお付き合いされてたんですね?」

おおお、日下部さんまで!

「や、あのお付き合いってのはまだしてないんだけど―。」

「俺が大和に片思いしてるだけだよ。」

ちょっとちょっと、私の意見を無視して3人で話を進めるのはよしてよ~~~!

「所長が森さんに片思いですかっ!」

そうだよね、そこびっくりするとこだよね・・・。

ああ、顔が上げられない。

「えええ~正直超意外です!所長と森さん、まさかのカップルですよ!絶対仕事場のみんなも想像もしてないですよ?」

「あああ、あのね、あの・・・大麦とはまだ付き合ってるわけじゃなくて―。」

「そう、お試し期間中だもんね?」

おおおお、間に入ってきた柳生さんに話をとられる。

「ええ、何ですか、お試し期間って。」

「それがね、この子最近付き合ってた男の子にフられてね。」

そこからか!

そこか話すか!
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