最後の恋愛Ⅱ
日下部さんは興味津々って顔で、柳生さんの話にややくい気味でかぶりついている。

「もう結婚も考えてたのに、二股かけられて捨てられたからさ、今度は失敗したくないってわけで、有望株の大麦くんに告白された時に条件を出したのよ。1週間のお試し期間をくださいって、笑っちゃうでしょ?」

笑える~~~~っていうか、事細かに説明しすぎじゃないでしょうか?

「ええ、それ、所長承諾されたんですか?」

承諾って!

「ああ。」

良い返事だな、おい。

「え~、やぁ、超愛されてるぅ。」

やめてください・・・っていうか、もう許してくれ・・・。

「っていうか、森さん所長のことどうして苗字で呼び捨てなんですか?」

「へ?」

「ほら、さっき、所長のこと大麦って呼び捨てにしてたから。」

・・・

マジか?!

なんと・・・

いつの間にか素になっていたのか・・・怖い無意識って怖い。。

「いや・・・あはは・・・。」

「所長は森さんのこと大和って呼んでますよね。」

「ああ」

「じゃあ、森さんも所長のことを名前で呼ぶのが普通でしょ?」

そんな普通はありません。

「ほら、言ってるだろ?」

言ってるだろ、じゃない。

大麦、すぐその気になるな。
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