最後の恋愛Ⅱ
日下部さんの顔も真っ赤になっている。

そりゃそうだ!

さ、柳生さん出番ですよ、チャチャを入れてください!

「いいじゃないの。大麦くんくらいかっこよかったら別に身体だけでもいいよね?しちゃえしちゃえ!」

「はぁ?!」

思わぬ言葉に私は思わず声を上げた。

な~にを言っているんですか、何を!

ないよ、ないない!

そんなの、許さない―・・・

あ、いや、違う。

そう、これ以上無垢な少女を大麦の節操なし下半身毒牙の犠牲にするわけにはいかないからであって、決してヤキモチとかそんなんじゃ・・・

「そう、ですよねぇ、何事も経験だっていうしぃ。」

いやいやいや!

私は心の中で日下部を掴んで引き戻して、正気か!と声を上げながら頬を打った。

けど、現実は硬直してふたりのやりとりを見てるだけだ。

なんか、体が動かない。

・・・

いや、まさかそんな。

そんなこと、本気で言ってるわけがない。

そんなこと、簡単に―

日下部は身を乗り出し、テーブルに手をついて、大麦の顔に近付いて―

「や、やだっ!」

私は何故か声を上げていた。

「何でですか?」

「そうよぉ、森さん。お試し期間中の人にヤキモチを妬く権利はないのよ?」

「そ、・・・そうかもしれませんけど・・・でも・・・」

「いいから、しちゃいなさい日下部さん!」

けしかけないでよ!!!

日下部さんが、どんどん近付いていく。
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