最後の恋愛Ⅱ
何だ何だ

若いのに、こいつも策士なのか!

「あら、だから最近振られたばっかで、恋愛するのが怖いからでしょ?」

と、柳生さん。

そうね、そのとおり。

もう、簡単に恋愛はしたくない。

もう、これが最後の恋愛にしたいんだもん。

「いいえ、ま、理由はそれもありますけど、それだけじゃないんです。」

何だ、分かったような顔しちゃって。

こいつ、何か今日は生意気だな。

飲みに行くのなんか、今日がはじめてでもないのに・・・なんだ勢いにのってる。

日下部さんは、にんまりと笑って言った。

「森さん、男に言い寄られたことないでしょ?」

・・・

頭の中でその言葉をリピート。

何って言った?

今・・・

「ななな、何言ってんのよ、そんなの、そんなある、あるわよ。私だってそれくらい!」

「はいはい、もうその返答で恋愛スキル低いの丸分かりなんですよね。ほら、本当に恋愛慣れしてる人って、所長みないに余裕があるんで。」

「よ、余裕なくて悪かったわね!」

思わず言い返す。

日下部さんは、えへらと笑い続けた。

「いやいや、別に森さんのことを馬鹿にしているわけではなくてですね。つまり、焦ってるんですよ、森さんは。」

・・・

焦ってる・・・だって・・・?
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