最後の恋愛Ⅱ
ちらり・・・大麦を見上げると、すっごく優しい目で私を見つめている。

もぉぉぉ・・・

やめてよ、ほんとにさぁ・・

「とりあえず、離れてくれない?」

その言葉に、ハッとして顔を向ける。

如月さんは、さっきよりもずっと私と大麦に近付いて言う。

「離れて。」

「あ、ごめ・・・」

「何で」

私が謝罪の言葉を言い切る前に、大麦がムスッとして言う。

いやいや、何でって理由は分かりきってるでしょ。

と、如月さんじゃなくても私もそう思うよ。

「ラウンド2だって、言ってるでしょ!もうっ、隼人さんっ!」

如月さんは、私を膝に乗せて抱きしめる大麦の腕を掴んで噛み付くように続ける。

「反則負けにしちゃうからね!」

如月さんに促され大麦は、しぶしぶ私を解放した。

はあ・・

ほんとに、めんどくさいふたりだよ。。

しかし―

あ~ん・・・大麦に私が、あ~んをすると・・・?

想像だけでも、身体が強張るのが分かる。

如月さんは、早速大麦の隣に着座する。

それから、いそいそとふぐのから揚げを箸でとり、小皿に乗せて大麦と向かい合った。

・・・

何でなのか、これだけで胸がチリチリするのを感じる。

どうかしてる、私。。
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