最後の恋愛Ⅱ
コンコン

扉をノック。

会議室のドアを開けて、「・・・所長?」と小さく声をかけた。

「ああ、森くん、遅かったね。」

椅子に座って、普通に書類をめくっている大麦の姿を発見。

・・・

何だ、ただの仕事の打ち合わせ・・・なのか。

ほっと・・・したような・・・

残念なような―

あ、いやいや!

残念て!

ぶんぶんと首を振り、大麦に歩み寄る。

「資料、何かおかしなところありましたか?」

「ああ、ここの数字、試算すると1.58になると思うんだけど。」

「どれですか?」

「ここ。」

そんなはずないけどな。

っていうか、大麦もさいさんチェックしてたはず。

数字なんて、ひとつ間違ったら大問題だし・・・

どれどれ?

と、書類を覗き込む。

う~ん・・・

ここの数値と・・・これが・・・

あれ・・?

「ほんとですね・・・」
< 156 / 226 >

この作品をシェア

pagetop