最後の恋愛Ⅱ
あああ・・・

ついに、ついに大麦に自ら唇を差し出す時がやってきたか・・・

キス・・・

そりゃ、大麦とのキスはこの1週間でもはや、慣れてきた感はうまれてきつつある。

けれど―

自分からってのは、恐らく、いや間違いなくはじめてで―

大麦の顔を見上げて、ごくりと生唾を飲み込む。

ああ―

まつげの長さ、唇の形、

顎のライン、顔のパーツのどこをとっても、全てが最高のバランスで成り立ってる。

この人が、私を好きって。。。信じられない。

本当に、信じられない。。。

「早く、時間ないんだろ?」

ええ・・・

おっしゃるとおり、時間はありません。

っていうか、分かってるんなら、こんなことさせないでよ

ドッキンドッキン

胸が痛いくらいの脈拍。

大麦の顔に近付いていくほど、私は爪先立ちになる。

・・・

ゆうっくりと、・・・そして、ようやく、唇が、触れた。
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