最後の恋愛Ⅱ
大麦の唇・・・、気持ちイイ

ほんと唇から、こんなに感情が伝わるものなのかなって思う。

柔らかく触れた唇、それに、力強い舌先の愛撫を求めて・・・足りなくなってくる。

だから、知らず知らずのうちに、唇を舌で割って、それから・・・どちらからともなく舌を絡める。

大麦は私を抱きしめて、私もいつの間にか大麦に腕を巻く。

響く・・・、なまめかしい水音にも背筋がぞくぞくしてくる。

大麦は私をいつの間にか抱き上げて・・・

ぞくっ

大麦の大きな手が、私のお尻を掴んでいる。

美術館の時には・・・すぐ止めれたのに、今は・・・

本能が、遮らない。

「ん・・・はぁ・・・」

唇をずらすその瞬間に、息つぎをして、うっすら目を開いて、大麦のドアップの目蓋とまつげの長さを確認する。

ああ・・

好きだ。

たぶん、好き。

きっと、好き。

もう、逃げられない。

勘違いじゃなくって―

私、大麦のことが―

「・・・キ・・・。」

大麦は、ばっと私から唇を離して、同時に目蓋を見開いた。

驚いて、大麦の腕の中で身を硬くする。

「・・・今、何て?」

大麦が、小さく首をかしげ、真顔で言う。

・・・え?

今って、いま?

私、何か言った?
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