最後の恋愛Ⅱ
「・・・あ、隼人さん、ここここ!」

如月さんが、右側から声を上げる。

ああ、パンケーキのお店・・・ね?

でも・・・

このままお店に入ったら・・・

大麦の腕を離さないといけないんじゃない・・?

せっかく・・・

捕まえたのに・・・

「私・・・もうちょっと歩きたい。」

「え~、弥生、おなかぺこぺこだよ、じゃ、隼人さんふたりで入ろ?」

・・・

大麦の返事を待つ前に、私は僅かに顔を上げて、大麦の顔を見上げた。

恥ずかしすぎる。

しかも、ガラじゃないのも分かってる。

けど・・・

もう、ここまできて、遠慮するのも負けるのも、絶対にいや!

「・・・い、一緒に、きて・・。」

こくりと唾を飲んで、私は頑張って続けた。

「は、やと・・・。」

ああああ

照れる、照れくさい!

大体、大麦、まったくの崩れることの無い鉄火面大麦。

その笑顔は微動だとしない。

私だけが、こんなに恥ずかしいのか・・・くそぉぉ

「はぁ?何でそんなの、隼人さんが・・」

如月さんが、私の発言を否定するよりも早く、大麦は微笑んで言った。
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