最後の恋愛Ⅱ
「いいよ。」

・・・え?

「いいよ、もう少し歩こう。」

大麦は、私の方をとった。

それが、嬉しくて・・・

素直に嬉しくて、泣きそうになる。

如月さんは、いつものとおり、ぷぅと頬を膨らませて、もはやお決まりの・・・

「もういいっ!」

という、捨て台詞を置いて、お店の中に消えた。

―ということは・・・

私と大麦のふたりきりだ。

これは、予期せぬ展開になってきたんじゃないのか?!

しかし・・・

大麦とふたりで腕を組んで歩くとか・・・

どうすれば良い・・・?

何か、気恥ずかしくて・・・言葉が・・・出て来ない。
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